「ルパン三世」の作品では、最初はお宝目当てで、ゲストヒロインやヒーローに近づくが、彼らに意気を感じた時、+α のお仕事を施すことがある。ルパン達が彼らの自立を手伝うのだ!「東方見聞録」ではルパンがリサを、「魔法使いの左手」では不二子がルカの自立を促した。
「その甘え、そろそろ卒業しなくちゃなんねえな。自分で決めなきゃ、あしたは開かれないんだぜ、お嬢ちゃん。」
「東方見聞録」のヒロイン、リサに対して、ルパンが一肌脱ぐところ。
「決められたじゃねえか、、正解だぜ。」
ルパンのこのセリフは泣かせるし、なんか自分にも刺さりました!
「魔法使いの左手」では、ルカに対し、不二子が、
「リスクを背負わなきゃ人は何も得られないの。」「意気地無し!」
と諭し、車中で泣くルカにたいしては、次元が、
「泣いてどうにかなるのかよ。」
と、次元らしいゲキを飛ばす。
こうして、ルカの中で何かが目覚め、少しずつ覚醒していった、、。
最後、不二子の胸元に、萎れた一輪のひまわりがクローズアップされる。
この花は、不二子が「愛情」をもってルカを育て、精魂を傾けたことの象徴で、“勲章” にも感じる。
人を育てることは、生易しくないんだね。
でも、絶対気をつけなきゃいけないことは、気合いを入れ過ぎると、子供の方が萎れてしまうということだ。
この匙加減は紙一重。
人を育てるって、育てる側の「愛情」の向け方と忍耐が必要とされる難事業なんだよね。