「相変わらずロマンティストだねえ、あ〜たも。そんな精神とは早くおさらばしないと、激動の80年代乗り切れないよ!」
ル次ゴが山の頂上で立ち往生して、ゴエが、
「武士道とは死ぬことと見つけたり!」
と、早まろうとした時の、ルパンのセリフだ。
激動の時代 といえば、社会的なものと個人的なものを合わせると、人生はいつも激動かもしれない
というナナメの見方は置いといて、、。
社会科の先生に会う機会があって、
「ルパン三世のセリフにこういうのがあるんですけど、どういうことでしょう?」
と質問しました。先生は、親切に教えてくださいました。
「世界中で、民営化の波が押し寄せ、サバイバル競争が始まったことを意味しているでしょう。」
とのこと、納得。そういえば、振り返るとそんな時代でしたねえ。
ルパンの、追い詰めらてもサバイバルするあの活力は、魅力です。脱出法を見事ひらめいて、華麗に脱走できました!この作品では、ルパンは、不二子との結婚式を夢見て終始浮かれご機嫌で、渋い表情のル次ゴとは対照的でしたネ!ウキウキと、ルパン1人で大量のダイヤの袋を横に飛んで運ぶところは、全作品の中でも、目に焼き付いている微笑ましいシーンです。
ペリカンみたいでした!
世界からかき集めた派手派手しい包囲陣や、絵的にとても美人な不二子ちゃん、とんがった山のシーンでは、ムソルグスキーの「はげ山の一夜」がBGMで流れるなど、全体的に賑やかで華やかな作品です。
ご機嫌な気分って、伝染するものなんですね♡